2005/11/17, 日経産業新聞, 1ページ nt21020022
ツール完成へ
インドIT(情報技術)大手のインフォシステクノロ
ジーズは、大型汎用機(メーンフレーム)向けのプログラムを、市販のハードやソフトを柔軟に組み合わせるオープン系システムに移植できる変換ツールの年内
完成にメドをつけた。プログラムをほとんど手直しせずに、オープン系に移植できるという。同ツールを武器に日本の顧客開拓を進める。(関連記事7面に)
開発にメドをつけたツールは大型汎用機のプログラムを自動的に「ウィンドウズ」や「リナックス」などのオープン系基本ソフト(OS)で動作するプログラムに書き換えることができる。従来も同様のツールはあったが変換の精度が低く、手作業で修正する部分が多かった。< /p>
大型汎用機はハードごとにOSや応用ソフトの仕様を設定するため、ソフト開発はハードを提供するメーカーの独壇場だった。大型汎用機の市場規模は七―八年 前に比べて半減しているが、金融機関や大企業、中央官庁では依然として利用している場合が多い。日本は大型汎用機を利用する企業の割合が約三割と欧米の一 割程度と比べて高い。
大型汎用機からオープン系システムに移行することで、ハードウエアの購入や保守費用を二―五割程度抑えることができると言われている。独自の基本ソフトやデータベース管理ソフトのライセンス費用も大幅に減らすことができる。
インフォシスは銀行など大型汎用機を大量に利用する企業向けに変換ツールを利用した新システムを売り込む。インドのIT企業は欧米を中心にオープン系システムの構築で実績を上げており、「オープン系になれば我々の時代だ」(日本事業を統括するスリナス・バトニー取締役)と語る。
インフォシスの日本向けの売上高は全体の約三%で、日本事業の拡大を目指す。すでに日本の顧客とも大型汎用機のオープン系移行に関して商談を進めているという。
▼ 大型汎用機(メーンフレーム) 独自に設計したCPU(中央演算処理装置)や制御用の半導体チップなどのハードに独自の基本ソフト(OS)を使うコン ピューター。銀行などの大規模システム向けに設計されており、高速処理が可能で故障も少ない。ただ、専用のハードとソフトを使うため、システムとしての価 格が高く、ソフトの開発やシステムの運用・維持費用もかさむ。
▼オープン系システム 米インテル製CPUを搭載するサーバーなど、汎用の機器を 多く使用する、ハードの価格が安いシステム。ソフトウエアも基本ソフト(OS)には米マイクロソフトの「ウィンドウズ」や無償公開されている「リナック ス」を使う。データベース管理ソフトは米オラクルの「10g」やIBMの「DB2」など市販の様々なソフトを組み合わせて利用できる。
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